FoodexJapan2013 出展

先日1月31日、千葉大学発ベンチャー「株式会社サーマス」が始動いたしました。サーマスは、これまで弊社が京葉ガスグループおよび千葉大学等と共同で推し進めてきた「微生物を活用した農畜産環境改善事業」をさらに発展・深化させた「食材カスタマイズ事業」を展開してまいります。

これは農畜水産現場への最先端技術の導入によって、顧客様のニーズに最適化された食材(農畜水産品)の、栽培・飼育環境制御レベルからのカスタマイズ生産を可能とする、画期的なサービスです。例えば、中高年世代のお客様にもおいしくお召し上がりいただける、脂身の少ないヘルシーな豚肉「ノンメタポーク」など、単なる「産地」や「肥飼料原料」によるブランドでない、科学的視点に裏付けられたブランド構築を推進し、安心・安全とおいしさ・機能性を両立いたします。

このような、新会社サーマスを中心とした弊社グループのコンセプトや事業内容を紹介させていただくため、去る3月5〜8日に幕張メッセで開催された、本邦最大級の食品見本市「Foodex Japan」に以下の通りブースを出展いたしましたので、ご報告申し上げます。

Foodex Japan 2013 概要

◎開催日:2013(平成25)年3月5日(火)〜8日(金)

◎会場:幕張メッセ・1〜8ホール

◎弊社展示ブース:8D31・8D32ブース

◎主たる展示内容:ノンメタポークをはじめとする「カスタマイズ食材」のご紹介(概要ポスター・食材サンプル展示)

※「Foodex Japan 2013」公式サイトはこちら

千葉大発ベンチャーを設立

京葉ガスグループの京葉プラントエンジニアリング株式会社(千葉県市川市、代表取締役社長 山﨑克美)【以下KPE】とバイオベンチャーの日環科学株式会社(千葉県千葉市、代表取締役:宮本浩邦)【以下JE】は、2005年より千葉大学園芸学部/園芸学研究科、および融合科学研究科との共同研究として、極限環境微生物の一種である「好熱性微生物」を活用した食糧生産技術の研究開発を進めてまいりました。

その中で、特に畜産向けのプロバイオティクス(善玉菌)効果を有する新種の微生物「BP-863」の研究開発においては、経済産業省「戦略的基盤技術高度化支援事業」(サポイン)の採択を受け、畜産動物の脂肪を減らしつつ、筋肉量を増加させるといった、画期的な機能性を畜産現場レベルで実証することに成功いたしました。また農業分野においては、千葉市産業振興財団、科学技術振興機構(JST)の研究資金を活用して、植物の窒素利用を生産環境レベルで制御する微生物群の研究開発が進められております。

このような技術的な成果に基づく「食糧生産イノベーション」を実現・加速させるためには、三者がより強い結びつきを以て、直接的な商業活動を行っていくべきとの考えから、微生物を活用した畜産環境改善事業を展開するKPEの事業部門責任者であった小川和男および、本研究の主任研究者である児玉浩明教授、また千葉大学客員准教授でもある、JEの宮本が中心となり、このたび「株式会社サーマス」を設立する運びとなりました。

「株式会社サーマス」概要

◎本社住所:〒272-0033 市川市市川南2−8−8 京葉ガス本社西館内

◎設立年月日:2013(平成25)年1月31日(木)

◎資本金:1千万円

◎代表者:小川和男(最高経営責任者[CEO]/前・KPE常務取締役)

◎主要株主:京葉プラントエンジニアリング株式会社、日環科学株式会社、株式会社三六九ほか

◎主たる事業内容:「BP-863」等の機能微生物の販売/技術支援、食生産環境の分析評価サービスほか

※ホームページアドレスなどにつきましては、日環科学HPにて、順次お知らせいたします。

復興促進 A-STEP を実施

日環科学株式会社は、京葉プラントエンジニアリング株式会社[企業責任者]、児玉浩明・千葉大学教授[研究責任者]らと、研究開発テーマ「低コスト型栽培システムにおける微生物発酵資材を用いた低硝酸・低カリウム植物栽培法の確立」を科学技術振興機構(JST)「復興促進プログラム(A-STEP)」[シーズ顕在化タイプ]に共同で申請しておりましたが、このほど採択を頂き、研究開発を実施する運びとなりましたので、ご報告申し上げます。

今回の採択課題の一覧はこちら(JSTの発表資料)