高台ルートの使い方
浸水害ルート回避支援ナビ「高台ルート」の操作を、画面の順にご説明します。画像はGPS版のものです。通常版は「現在地を追う」の欄がないほかは同じです。試験運用中のため画面は随時改善しており、撮影後に入力欄の隣へ「検索」ボタンが加わり、GPS版では「現在地を追う」が上部へ移るなど、画像と配置が少し異なることがあります。
1最初の画面
ページを開くと注意事項が出ます。一度お読みいただき、いちばん下の「上記を確認して使いはじめる」を押してください。あとから読み直すときは、画面右上の「ご利用にあたって」から開けます。図のとおり、案内文の終わりには、いま表示している版(v0904eなど)と「最新版を読み込み直す」リンクがあります。表示が古いと感じたときは、ここを押せばいつでも最新の状態を取り直せます。
2位置情報の確認
閉じた直後に、ブラウザから位置情報の確認が出ることがあります。これは地図の最初の表示位置をお近くに合わせるためだけのものです。
3画面の見方
左が操作パネル、右が地図、下が断面図です。パネルは上から順に、出発地と目的地、経由地、水位、移動手段、ルートの選び方と並んでいます。
4出発地(S)を決める
Sの欄の右にある「地図」ボタンを押します。ボタンが反転し、指定待ちの状態になります。欄に住所を入れてから押した場合は、その付近へ地図が寄ります。
そのまま地図上の場所をクリックすると、Sのピンが立ち、欄に座標が、その下に標高が表示されます。
| ほかの決め方 | 欄に「東京駅」などの住所・施設名を入れて、隣の「検索」ボタンを押します(Enterでも動きます)。番地まで入れた場合は丁目などの代表点に印が立ち、その旨の案内が出るので、地図で正確な場所に置き直してください。35.68958, 139.74730 のように緯度・経度を直接入れる方法や、「東京駅」「上野公園(台地)」などのボタンでも指定できます。 |
|---|
5目的地(G)を決める
同じように、Gの欄の「地図」ボタンを押してから地図をクリックします。
両方が決まると、SとGの標高、どちらがどれだけ高いかが表示されます。
6経由地を足す(任意)
通ってほしい道がある場合は、「経由地を足す」を押してから、その道の上をクリックします。番号付きのピンが立ち、パネルに一覧が出ます。続けて押せば何か所でも足せます。経由地を必ず通る候補が複数作られ、「通りたい道」の札付きで並びます。順位はほかの候補と同じ物差しで決まり、経由地を通らない候補とも数値で見比べられます。
コツ: 自動の探索は、出発地と目的地を結ぶ帯(左右およそ700m)の中を探します。車では、どの候補にも窪みか浸水が残るとき自動でさらに広い範囲(約5倍)をもう一巡探します(徒歩は通常の帯のみ)。その外に良い渡り場所(橋・踏切・浅い交差など)をご存じのときは、道筋を細かくなぞるより、渡りたい場所の先に経由地を1つ置くのが近道です。渡り場所さえ決まれば、残りの道はツールが高低差を見て埋めます。
通りたい道の保存: 通勤路や送り迎えの道など、よく使う道の主要な曲がり角に経由地を3〜4個置いたら、「通りたい道の保存」を押して名前を付けます(例: 通勤、保育園の迎え)。次からは★の付いた名前を押すだけで、出発地・目的地・経由地・移動手段がまとめて戻ります。検索すると、第1候補にはこれまで通りツールの推奨が並び、自分の道は「通りたい道」の札付きで、採点どおりの順位に並びます(成績が悪ければ下の方に来ます)。札を目印に、浸かる区間や窪みを数値で見比べてください。水位のつまみを動かせば「通りたい道のどこが危ないか」をすぐ点検できます。保存はお使いの端末のブラウザ内にだけ残り、サーバーには送られません(別の端末やブラウザには引き継がれません)。
リンクで持ち運ぶ: 「この道のリンクを作る」を押すと、いまの道(出発地・目的地・経由地・移動手段)がURLになってコピーされます。パソコンで作った道をスマートフォンに送って開けば、同じ道がそのまま入ります。メモやブックマークに控えておけば、端末内の保存が消えても復元できます。
経由地を置くと必ずそこを通る経路が計算され、ほかの候補と同じ物差しで数値が出ます。ご自身の判断が数値の上でも良いかを確かめられます。一覧の「×」で個別に、「すべて消す」でまとめて消せます。
7水位と移動手段を決める
想定する浸水水位は0〜5.0mで設定します。この高さより低い土地を「水に浸かる」とみなします。初期値は0m(浸水を仮定しない状態)で、後述の窪みの警告だけが働きます。大雨などを想定するときは水位を上げて確かめてください。上限の5mは高潮や大きな河川の氾濫まで含めた幅です(車は水深30cmほどで走行不能になります)。津波は水位のほかに流れの力や到達時間の危険が大きいため、この水面の単純化ではなく「重ねる情報」の津波浸水想定とハザードマップ、自治体の避難情報を必ず優先してください。また、ルートの採点は標高だけで行い、海からの距離や津波の来る向きは考慮しないため、標高が足りていれば海に近い丘の道も候補に選ばれます。津波を意識するときは、津波浸水想定を重ねて候補を見比べてください。
移動手段は徒歩と車から選びます。はじめは徒歩です。
- 徒歩:一方通行の影響を受けないため、高低差だけで道を選びやすくなります。
- 車:一方通行などの交通規制に従うため、場所によっては大きな遠回りになります。
ルートの選び方では、どこまで遠回りを許すかを選びます。「極力浸水を避ける」で最短候補の約3倍まで、「ふつう」で約2倍、「距離を優先」で約1.5倍です。
8ルートを探す
「ルートを探す」を押すと候補を計算します。地図に経路が引かれ、下に断面図が出ます。だいだい色の区間が、周囲より低い窪みの警告です。
なお、候補づくりでは前後250mの高低差から深さ0.5mを超える窪みを検出し、「窪みの深さ×長さ」と「距離」を点数にして比べます。このため、人が普段気に留めない浅い窪みでも避けようとして、地元の方から見ると不自然な小さい回り道を選ぶことがあります。また、同じ道を行って帰るだけの候補(合計200mを超える重複走行)は一覧に載せません。このため候補の本数が以前より少なく並ぶことがあります。経由地を置いて意図した往復は除外されません。「ふつう」「距離を優先」は遠回りの許容量と順位の重みを変えるだけで、候補の道筋そのものは変わりません。車ではこの2つのとき所要時間も順位の点数に加わり、速度の出る県道・国道などの幹線が自然に優先されます(「極力浸水を避ける」は安全最優先のままです)。カードの所要めやすは渋滞のない平時の値で、朝夕の混雑時はその1.3〜1.5倍程度かかることがあり、大雨や避難時の混雑ではさらに大きく延びます。到着予測ではなく、候補どうしの比較にお使いください。また「ふつう」「距離を優先」では窪みの点数を軽くして数えます(ふつう=4割、距離を優先=2割。浸水の点数と、意味のない回り道の減点は常に満額)。多少の窪みより速さ・短さを取る、日常向けの選び方です。このときカードに出る「極力浸水を避ける」ならは、いま並んでいる候補の中での安全順位です。切り替えると許容する遠回りの量が変わって候補の顔ぶれが増減することがあるため、順位の数字は目安とお考えください。道筋を直したいときは通りたい道に経由地を1つ以上置いてください。その道を通る候補が「通りたい道」の札付きで必ず並び、ほかの候補と数値で見比べられます。
候補が複数ある場合はカードで並び、押すと切り替わります。カードの数値の意味は次のとおりです。
| 浸かる区間 | 設定した水位より低い場所を通る距離 |
|---|---|
| 最大水深 | その区間でいちばん深くなる値 |
| 窪み最深 | 周囲よりどれだけ低いか。水が溜まりきった場合の上限で、実際の水深の予測ではありません |
| 窪み区間 | 窪みを通る距離 |
| 最低標高 のぼり合計 | 経路の最も低い地点と、上りの合計 |
先頭のカードの見出しにご注目ください。緑の「おすすめ」は浸水も窪みも実質ない候補、琥珀色の「第1候補・要注意」はどの候補にも窪みか浸水が残っている状態です。後者は相対的に一番ましというだけなので、数値と断面図を必ず確かめてください。
9断面図で確かめる
断面図には経路の高低差が出ます。危ない場所が視覚的に分かります。グラフをクリックすると、その地点に地形上どれだけの範囲から雨水が集まりうるか(集水めやす)が表示され、地図にその地点の印が付きます。
数haなら水の通り道、数百㎡ならその場に降った雨だけ、という読み方ができます。下水道などは考慮しない、地形だけの目安です。
| 水位を変える | パソコンでは水面の線を上下にドラッグ。スマートフォンでは断面図のすぐ下にある水位のつまみで変えます(誤って触れて水位が変わるのを防ぐため、指でのドラッグは働きません)。 |
|---|---|
| 拡大する | 指2本のピンチ(パソコンはマウスホイール)。そのまま横に動かすと表示位置がずれます。気になる区間を大きく見られます。 |
| 全体に戻す | ダブルタップ(パソコンはダブルクリック)。または右下の「全体に戻す」を押します。 |
10車と見比べる
移動手段を「車」に切り替えて、もう一度「ルートを探す」を押すと、車で走れる範囲での経路になります。
同じ2地点でも徒歩と車で道筋が変わります。徒歩のほうが短く、高低差も少ないことがよくあります。車で行くべきかどうかの判断材料としてお使いください。
うまくいかないとき
| ルートが出ない | SとGの両方が決まっているかご確認ください。離れすぎている場合や、道がつながっていない場合は計算できないことがあります。 |
|---|---|
| 住所・駅名が 見つからない | 番地・号(例 3-33-5)までは検索の元データにないため、丁目などの代表点に印が立ちます。案内が出たら地図で置き直してください。施設名で探せるのは駅など主要なものに限られます。反応しないときは、Enterではなく「検索」ボタンを押してください。 |
| 高速道路が 選ばれない | 仕様です。高架でも下の地面の高さで採点する仕組みのため、自動車専用道路はまず候補になりません。浸水時の高速道路は通行止めや入口閉鎖が早く、乗ると降りにくいことから、本ツールは一般道を中心に候補を作ります。 |
| 思っていた道が 選ばれない | 手順6の経由地でその道を指定してください。必ずそこを通る候補が作られ、数値で比べられます。 |
| 車の経路が 大きく遠回り | 一方通行などの交通規制によるものです。目的地を数十mずらすか、徒歩に切り替えてお試しください。 |
| 橋の上なのに 警告が出る | 標高データは地表面の値のため、橋や高架の上は下の川や地面の標高で判定されます。逆にトンネル内は安全に見えてしまいます。 |
| 現在地の許可画面が 出ない | 端末本体の位置情報の設定と、ブラウザ(Safari・Chromeなど)に対する許可は別々です。端末側でブラウザの位置情報が「許可しない」になっていると、サイトの許可画面自体が出ません。両方の設定をご確認ください。 |
| 色が付かない 場所がある | 浸水想定区域のデータは地域によって整備状況が異なります。色が付かない場所は「安全」ではなく、データが未整備・未配信の可能性があります。 |
| 表示が古い・直った はずの不具合が出る | ページの案内文の終わりと、操作パネルの最下部にある「最新版を読み込み直す」を押してください。必ず新しい版に切り替わります。いま表示中の版の名前(v0903kなど)も同じ場所で確認できます。 |
連絡先:route_test@je-s.co.jp