学会報告(日本農芸化学会)

日本農芸化学会・2013年度大会(仙台)におきまして、弊社が保有する技術シーズ(好熱菌微生物)の研究成果に関連する学会報告を行いました。講演タイトルは以下の通りです。

1)家畜の増体効果をもたらす新規好熱性細菌の有機酸産生能についての研究

○西田 彩夏1、宮本 浩邦1,2,3,5、三橋 朋美2、宇田川 元章4、宮本 久5、児玉 浩明1,2
1千葉大院・融合、2千葉大・園芸、3日環科学、4京葉プラントエンジニアリング、5三六九

2)好熱菌発酵産物が植物の生長促進と生体防御の関連遺伝子発現に与える影響

○宮本浩邦1,2,3,4、西内巧5、石川一人4、井藤俊行6、宮本久2、児玉浩明3
1日環科学、2三六九、3千葉大院・融合科学4、千葉大院・園芸、5金沢大、6京葉プラント

【リンク】日本農芸化学会2013年度仙台大会 ホームページ

FoodexJapan2013 出展

先日1月31日、千葉大学発ベンチャー「株式会社サーマス」が始動いたしました。サーマスは、これまで弊社が京葉ガスグループおよび千葉大学等と共同で推し進めてきた「微生物を活用した農畜産環境改善事業」をさらに発展・深化させた「食材カスタマイズ事業」を展開してまいります。

これは農畜水産現場への最先端技術の導入によって、顧客様のニーズに最適化された食材(農畜水産品)の、栽培・飼育環境制御レベルからのカスタマイズ生産を可能とする、画期的なサービスです。例えば、中高年世代のお客様にもおいしくお召し上がりいただける、脂身の少ないヘルシーな豚肉「ノンメタポーク」など、単なる「産地」や「肥飼料原料」によるブランドでない、科学的視点に裏付けられたブランド構築を推進し、安心・安全とおいしさ・機能性を両立いたします。

このような、新会社サーマスを中心とした弊社グループのコンセプトや事業内容を紹介させていただくため、去る3月5〜8日に幕張メッセで開催された、本邦最大級の食品見本市「Foodex Japan」に以下の通りブースを出展いたしましたので、ご報告申し上げます。

Foodex Japan 2013 概要

◎開催日:2013(平成25)年3月5日(火)〜8日(金)

◎会場:幕張メッセ・1〜8ホール

◎弊社展示ブース:8D31・8D32ブース

◎主たる展示内容:ノンメタポークをはじめとする「カスタマイズ食材」のご紹介(概要ポスター・食材サンプル展示)

※「Foodex Japan 2013」公式サイトはこちら

千葉大発ベンチャーを設立

京葉ガスグループの京葉プラントエンジニアリング株式会社(千葉県市川市、代表取締役社長 山﨑克美)【以下KPE】とバイオベンチャーの日環科学株式会社(千葉県千葉市、代表取締役:宮本浩邦)【以下JE】は、2005年より千葉大学園芸学部/園芸学研究科、および融合科学研究科との共同研究として、極限環境微生物の一種である「好熱性微生物」を活用した食糧生産技術の研究開発を進めてまいりました。

その中で、特に畜産向けのプロバイオティクス(善玉菌)効果を有する新種の微生物「BP-863」の研究開発においては、経済産業省「戦略的基盤技術高度化支援事業」(サポイン)の採択を受け、畜産動物の脂肪を減らしつつ、筋肉量を増加させるといった、画期的な機能性を畜産現場レベルで実証することに成功いたしました。また農業分野においては、千葉市産業振興財団、科学技術振興機構(JST)の研究資金を活用して、植物の窒素利用を生産環境レベルで制御する微生物群の研究開発が進められております。

このような技術的な成果に基づく「食糧生産イノベーション」を実現・加速させるためには、三者がより強い結びつきを以て、直接的な商業活動を行っていくべきとの考えから、微生物を活用した畜産環境改善事業を展開するKPEの事業部門責任者であった小川和男および、本研究の主任研究者である児玉浩明教授、また千葉大学客員准教授でもある、JEの宮本が中心となり、このたび「株式会社サーマス」を設立する運びとなりました。

「株式会社サーマス」概要

◎本社住所:〒272-0033 市川市市川南2−8−8 京葉ガス本社西館内

◎設立年月日:2013(平成25)年1月31日(木)

◎資本金:1千万円

◎代表者:小川和男(最高経営責任者[CEO]/前・KPE常務取締役)

◎主要株主:京葉プラントエンジニアリング株式会社、日環科学株式会社、株式会社三六九ほか

◎主たる事業内容:「BP-863」等の機能微生物の販売/技術支援、食生産環境の分析評価サービスほか

※ホームページアドレスなどにつきましては、日環科学HPにて、順次お知らせいたします。