最新の分析技法を用いて、生産品質を科学的な視点から解析します。食の直接的な品質の指標である「化学的性質」を物質組成レベルまで詳細に解析するとともに、その化学組成を導いた微生物全体の状態(微生物相)を明らかにすることで、生産状態の把握、生産条件の比較検討、トラブルの原因追求、製品の品質予測などに有用な、多角的な情報を提供します。
バイオパターンセンシング
バイオ・トレースでは、微生物群の遺伝的多様性および化学組成をパターン情報として抽出、波形レベルでダイレクトにサンプル間相関解析を行う画期的な手法「バイオパターンセンシング」に基づいたデータ間の相関の数値化を行います。この技術によって、既存の技術水準では実現困難な、現場における脱ケミカルへの取り組みに対する客観的な評価法が提供され、食生産における品質や安全性のさらなる向上を図ることが可能になります。
現場への導入例〜畜産の場合
飼育環境は、動物の健康状態に大きな影響を与えます。畜舎や敷料、給餌直前のえさや飲水の解析を通じて、ストレスフリーな飼育環境を目指す畜産家のニーズにお応えします。また、畜糞の微生物相や化学組成をモニタリングすることで、一定の生産品質を維持しているかどうかの確認や、好成績の動物群との飼育品質の比較を行うことができます。