畜産用生産環境改善システム「楽農工房」

「楽農工房」は、家畜の体調機能を整える、あるいは環境浄化機能を有する好熱性微生物を含んだ粉末状の「楽農のたね」を液状化し、耐熱性酵素などの機能成分を活性化させるためのシステムです。本システムで作られた液(活性液)を「摂取」あるいは「散布」することによって、畜産環境の衛生管理の改善をサポートします。

現場データの一例

豚については、約一万頭の出荷ベースで6年間にわたる疫学調査を実施した結果、本システムの導入によって、母豚の産歴が多くなっても死産率が高くなりにくいという結果が得られました。また本調査実施時の飼料には、枯草菌、乳酸菌、酵母といった従来からのプロバイオティクスが標準的に添加されていて、本資材が他の資材とは別のはたらきによって、独立した効果をもたらしていることが示唆されています。

楽農工房」システムに関するお問い合わせ、導入のご相談、各種データなどにつきましては、弊社の事業パートナーの「京葉プラントエンジニアリング株式会社」(京葉ガスグループ)まで、直接ご連絡ください。

生産環境解析サービス「バイオ・トレース」


最新の分析技法を用いて、生産品質を科学的な視点から解析します。食の直接的な品質の指標である「化学的性質」を物質組成レベルまで詳細に解析するとともに、その化学組成を導いた微生物全体の状態(微生物相)を明らかにすることで、生産状態の把握、生産条件の比較検討、トラブルの原因追求、製品の品質予測などに有用な、多角的な情報を提供します。

バイオパターンセンシング

バイオ・トレースでは、微生物群の遺伝的多様性および化学組成をパターン情報として抽出、波形レベルでダイレクトにサンプル間相関解析を行う画期的な手法「バイオパターンセンシング」に基づいたデータ間の相関の数値化を行います。この技術によって、既存の技術水準では実現困難な、現場における脱ケミカルへの取り組みに対する客観的な評価法が提供され、食生産における品質や安全性のさらなる向上を図ることが可能になります。


現場への導入例〜畜産の場合

飼育環境は、動物の健康状態に大きな影響を与えます。畜舎や敷料、給餌直前のえさや飲水の解析を通じて、ストレスフリーな飼育環境を目指す畜産家のニーズにお応えします。また、畜糞の微生物相や化学組成をモニタリングすることで、一定の生産品質を維持しているかどうかの確認や、好成績の動物群との飼育品質の比較を行うことができます。

プラントファクトリー(植物工場)関連技術


ここ数年の間で急成長を果たしている植物工場関連市場ですが、採算面でも、技術面でも、まだまだ多くの課題を有しています。日環科学はICTを活用した植物工場の生産性・利便性向上に加え、植物工場で生産される野菜の低硝酸化や収量の改善、食味の向上などを実現するための、ツールとノウハウを提供します。

千葉大拠点の各コンソーシアムとの連携をはじめとする日環科学の多彩な技術ネットワークによって、ユーザー様のニーズや目的に最適化された植物工場コンポーネントを提案します。単一ベンダーだけでは実現し得ないフレキシブルなシステムを、日環科学のバイオツールとコーディネートでぜひ実現してください。